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がんサバイバー体験談コラム(第3回)を掲載しました。

2020年11月02日

 第3回は乳がん経験者の風間沙織様です。

 私は人材サービス企業で働く乳がんサバイバーです。
 現在はほぼ在宅で仕事をしています。この勤務形態はもちろんコロナの影響もありますが、私が勤める企業は2年ほど前からリモートワークを推奨しており、そのためのインフラも早くから整備されていたため、緊急事態宣言以降、業務に支障をきたすことなく、多くの従業員がリモートワークに切り替えることができています。
 さて、私は今から6年前乳がんに罹患し入院手術をうけ、その後仕事をしながら抗がん剤治療を受けました。この抗がん剤治療中、一番つらかったのは混んだ電車に乗っての通勤でした。幸い当時からフレックス勤務制が導入されていたので、朝夕の一番混む時間帯を避けて通勤することができましたが、それでも立ったまま30分以上電車に揺られることは非常につらかったです。
 6年前にもしもリモートワークができる環境にあったら、私自身のがん治療と仕事の両立の仕方も変わっていたと思います。例えば、病院で抗がん剤の点滴を受けながらリモートで会議に参加していたことでしょう。また、在宅勤務により満員電車に揺られることもなく落ち着いた体調、精神状態で仕事に望むことができたでしょう。
 コロナにより世界中の多くの人が働き方の変化を求められ、いろいろな可能性を見出しつつあります。この動きががん治療と仕事の両立にも良い変化になると思います。
 がん患者に限らず働きたいと思う人が働き続けられる世の中になってほしいと願っています。

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